最近久しぶりにC#のプロジェクトに参画することになり、そこで.NET Coreというフレームワークに触れる機会がありました。.NETと聞くと.NET Frameworkを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、今回は.NET Coreについて紹介したいと思います。
まず.NET Coreとは.NET Frameworkと同じくMicrosoftが提供している開発フレームワークで、2016年にバージョン1.0がリリースされました。対応している言語としてはC#、Visual Basic、F#があり、.NET Frameworkと共通しているところがあります。またWindows FormsやWPF(Windows Presentation Foundation)を利用しての画面開発も可能であり技術的側面でも.NET Frameworkと共通する部分があります。
.NET Coreの特徴としてまず挙げられるのが、.NET Frameworkの対応OSがWindowsのみであったのに対して、.NET CoreはLinuxやMacOSにも対応しており、クロスプラットフォームなフレームワークであるということです。
また.NET Frameworkが一部のみオープンソースであるのに対して、.NET Coreは全てオープンソースとなっており、ソースコードを読み理解を深めることも可能であり、改変や頒布も可能です。
.NET Coreは.NET Frameworkよりも軽量となっており、開発したアプリケーションを配布する際も少ないリソースで稼働することも可能であり、インフラ面においても優秀なフレームワークであるといえます。
またdotnetコマンドという機能が導入されており、これはプロジェクトの作成やビルド、実行といった一連の動作をコマンドラインで実行できるというものであり、日々の開発業務で非常に有用なものとなります。
・dotnetコマンドの一例
dotnet newコマンド: プロジェクトの新規作成
dotnet buildコマンド:プロジェクトのビルド
dotnet runコマンド: ビルドしたアプリの実行
現状では.NET Frameworkを使用している開発現場はまだまだ多いかと思いますが、.NET Frameworkは2019年にリリースされたバージョン4.8が最後のメジャーバージョンアップと
なっておりますが、.NET Coreはリリースは続けられており、機能追加、性能改善が行われております。(.NET 7が最新バージョン)
昨年Internet Explorerのサポートが終了し、Edgeへの移行がIT業界ではトレンドになりましたが、いつか.NET Frameworkのサポートが終了する際には、昨年ブラウザで起きたようなことがフレームワークでも起きるのかもしれません。
.NET Coreの説明は以上になります。それではSee you next time👉