はじめに

こんにちは!篠塚です。

今回はタイトルにもある通り、マルウェアに対する予防と対処をクスッと笑ってしまうようなマルウェアの事例と共にご紹介します。
マルウェアに実際に感染してしまった場合どうなるか。また、感染しないようにするにはどうすれば良いのか。
マルウェアに対する脅威は何となく知ってはいるとは思いますが、詳しく知るきっかけ作りになればと思い、この記事を書くことにしました。

※マルウェアの利用及び作成を勧めるものでは決してありません。
 本記事をきっかけにマルウェアに感染したとしても、一切の責任を負いかねます。
 また、他人や公共施設のPCで故意にマルウェアへ感染することは犯罪行為となりますので絶対に行わないでください。

マルウェアとは

そもそもマルウェアって何となる方もいらっしゃると思うので簡単な説明をさせていただきます。
マルウェアとは コンピューターやその利用者に対し、悪意がある動作を行うように作られたソフトウェアやコードの総称 です。
コンピューターやシステムに感染することで、データの削除や改ざん・コンピューターの機能停止・情報漏洩などの悪事を働きます。
Malicious(いじわる、悪意のある) + Software(ソフトウェア) = Malware(マルウェア)

分類

マルウェアには分類としては大きく分けて下記の三つにあてはめられ、それぞれの特徴を持っています。

  1. ウイルス型
    自己増殖が可能でファイルに寄生する、その後ファイルやネットワークを介し感染を広げる。
  2. ワーム型
    ウイルス型と同様に自己増殖が可能だが寄生先を必要としない。
  3. トロイの木馬型
    正規のファイルやプログラムになりすまし、気づかないうちにコンピューターやシステム内へ侵入し秘密裏に動作する。

寄生先は不要だが自己増殖をする機能は備えていない。

MEMZ (ミームズ、メムズ)

MEMZはMicrosoft Windows を対象としたトロイの木馬型のマルウェアであり、ブートセクタを破壊するコンピュータウイルスです。

ところで皆さんは随分昔のことになりますがゲームや動画の一部分で虹を流しながら飛ぶ猫の動画を見たことはないでしょうか。
ピンとくる方は私と同年代の方かもしれません。そうです。NyanCatです。

このマルウェアに感染し時間が経つと沢山のエラーダイアログボックスが表示されブルースクリーンが出てきます。
再起動するとネットミームにもなったNyan Catが流れ、その後さらに再起動するとCドライブのパーティションが消滅し、Windowsを起動することが不可能になるといったものです。
その他にもPCに対し不慣れな人にとって恐怖でしかない症状がわんさか出てきます。
地獄からの天国からの地獄と間に癒しが入ることでユーザーの感情の上げ下げが激しくなってしまいますね。
詳しい症状は下記の動画を参照してみてください。

また、こちらのMEMZには修復する方法も存在するため、ジョーク系のウイルスとも言われています。
とはいえ余程の自信がない限り、自分から感染しに行くのはやめたほうがいいかと…

マルウェアに感染した際の対処

マルウェアの感染が「疑われる」場合には、気づいた時点で以下の対処をしてください。

  1. ネットワークから切り離す
    真っ先に行うべき行動として「ネットワークからの隔離」をしなければなりません。感染拡大を防ぐ目的で、有線LANであればケーブルを引っこ抜く、無線LANであれば即座にWifiをOFFにするなど対応しましょう。
  2. アンチウイルスソフトを利用する
    ネットワークを介さずにスキャンができるセキュリティソフトをインストールしている場合、マルウェア駆除のためにフルスキャンを実施し、発見された場合削除しましょう。もしセキュリティソフトで削除できない、ロックされてしまっている場合などは、最終手段としてデバイスを初期化する以外の方法がありません。
  3. 上長・セキュリティ担当者へ報告する
    仮に自分の端末ではなく、会社のPCであれば、自分一人の問題と勝手に判断せず、IT部門や上長に報告したうえで指示を仰ぎましょう。悪いことほど迅速に対応することが大切なため、やってしまったことは元には戻らないと割り切り、素直に報告しましょう。

マルウェアへの予防策

代表的なものでは以下のような対策があるため、日ごろから意識するように心がけましょう。

  1. アンチウイルスソフトを使用する
    マルウェア感染を防ぐために必要不可欠なのがアンチウイルスソフトです。
    アンチウイルスソフトをPCやモバイル端末に導入しておくことで、マルウェアの侵入を未然に検知しブロックすることが可能です。
    現在はオンラインでスキャンができるものもありますが、ダウンロードしてオフラインで使用できるものを選びましょう。
    マルウェア感染が発覚した際はすぐにネットワークから遮断する必要があるためです。
    設定は自動スキャンをONにし、定期的にスキャンが実施される形にしておくのがベストです。
  2. OSやソフトウェアを常に最新の状態にアップデートしておく
    マルウェアの感染経路として、OSやソフトウェアの脆弱性を狙う犯行が多いです。
    脆弱性を放置すれば攻撃の対象にされやすくなるため、OS・ソフトウェアは常に最新の状態へアップデートし対策することが重要です。
    また、使用しないソフトウェアがあったり、サービスの提供を終了しているソフトウェアがあったりする場合はアンインストールをしてください。
    古いソフトウェアが原因となってマルウェアに感染する可能性もあります。
    必要最低限のソフトウェアだけにしておくことで、マルウェア感染のリスクを下げられます。
  3. 不審なリンクや添付ファイルは開かない
    マルウェアはメールの添付ファイルやリンクから感染するケースが多いです。
    メール、ファイル、URLなど、不審なものは基本的に開封せず、速やかに削除しましょう。

まとめ

マルウェアは主に3種類に分類され、メールやWebサイトの閲覧、ソフトウェアのインストールなどによって感染する。
感染すると情報漏洩や乗っ取り、データの改ざんや金銭的な損失など様々な被害が想定されます。
そうならないために日ごろからOSやソフトウェアをアップデートし、不審なものには触らない近づかないを意識し、
アンチウイルスソフトを使用し予防しましょう。

近年では世界中で「1日に100万個」のマルウェアが新たに作られていると言われています。
そんな中、あなたが少し意識するだけでマルウェアの感染を未然に防げるようになるかもしれません。
本記事を見た方の中に少しでもアンチマルウェアに対する意識が上がった方がいらっしゃったなら嬉しいです。

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