はじめに

IT業界やソフトウェア開発の現場では、アルファベットの略語(略称・略語表記)が飛び交っています。
初心者だと、「それ何の略?」や「意味が分からない…」と戸惑うことも少なくありません。

この記事では、開発現場でよく使われる略語をピックアップします。

よく使われる略語一覧(50音順)

略語正式名称意味・用途
APIApplication Programming Interface他のソフトウェアと連携するための窓口・接続口。WebAPIなどが有名。
BDBasic Design基本設計。基盤となる仕様を決定すること。
CIContinuous Integration継続的インテグレーション。コードを自動で統合・テストする仕組み。
CSSCascading Style SheetsHTMLにデザインを付けるための言語。
DBDataBaseデータを蓄積・管理するシステム。RDB(リレーショナルDB)など。
DDDetail Design詳細設計。詳細なプログラムの設計を行うプロセス。
DOMDocument Object ModelHTML文書を構造として扱うモデル。JavaScript操作で多用。
DNSDomain Name Systemドメイン名をIPアドレスに変換する仕組み。
Git―(GNUバージョン管理システム)バージョン管理ツールの名前。
GUIGraphical User Interfaceボタンや画面など、視覚的に操作するインターフェース。
HTMLHyperText Markup LanguageWebページの構造を作るためのマークアップ言語。
HTTPHyperText Transfer ProtocolWeb通信のためのプロトコル。HTTPSは暗号化版。
IDEIntegrated Development Environmentコーディングやビルドなどをまとめて行える開発環境(例:VS Code)
IPInternet Protocolインターネット上の住所のような識別番号。
JSONJavaScript Object Notation軽量なデータ表現形式。API通信などで多用。
JSJavaScriptWeb開発で使われるスクリプト言語。動きや処理を担当。
OSOperating SystemWindowsやiOSなど、コンピュータを動作させるための基本ソフトウェア。
OSSOpen Source Softwareソースコードが公開されていて自由に使えるソフトウェア。
RDRequirement Definition要件定義。顧客の要望やニーズを明確に定義するプロセス。
SDKSoftware Development Kit特定のアプリやサービス開発用のツール一式。
SQLStructured Query LanguageSELECT文やDELETE文など、データベースを操作するための言語。
STSystem Test総合テスト。ソフトウェアやシステム全体が要件定義書や仕様書に沿って正しく動作しているかを検証するためのテスト。
SVNSubversionバージョン管理ツールの名前。
UATUser Acceptance Testユーザー受け入れテスト。実際のユーザーがシステムを操作して、要求事項を満たしているか、不具合や使いにくい箇所がないかを確認するテスト。
UIUser Interfaceユーザーが直接触れる操作画面などの設計。
UTUnit Test単体テスト。個々の機能が正しく動作するか確認するテスト。
UXUser Experienceユーザーが感じる使いやすさ・満足度などの体験全体。
URIUniform Resource Identifier資源(リソース)を一意に識別する記述。URLはURIの一種。
URLUniform Resource LocatorWeb上の住所(例:https://example.com)
XMLeXtensible Markup Languageデータの構造を定義するためのマークアップ言語。

補足:略語を知ることで得られるメリット

  • 技術書やマニュアルが読みやすくなる
  • 開発者同士の会話がスムーズになる
  • Google検索のキーワードに使える(例:「Git CI エラー 対処法」など)

まとめ

ITの世界では略語は共通言語のようなもの。
最初は覚えるのが大変かもしれませんが、意味がわかるようになると、開発の理解が格段に深まります。

知らない略語に出会ったら、「それ何の略?」と素直に調べていくクセをつけるのがおすすめです。