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はじめに
サクラエディタは軽量で高機能なテキストエディタとして、多くの開発者やIT関係者に愛用されています。
しかしながら、UTF-8で保存したはずのファイルが文字化けしてしまうというご経験はないでしょうか?
本記事では、サクラエディタでUTF-8が文字化けする典型的なケースとその対処法をわかりやすく解説します。
症状の再現
例)Shift_JISファイルをUTF-8として開いた場合
- あるファイルを開いたときに、全角文字(日本語)が「�」や「ä」のように表示される
- ファイル保存後に別のツールで開いたら、日本語が読めない
これは、サクラエディタがファイルのエンコーディングを正しく判別できていないときに発生します。
原因
サクラエディタでは、初期設定だと「自動判別」でエンコーディングを読み取りますが、以下のようなケースで誤判定が起こることがあります。
- Shift_JIS の日本語テキスト → UTF-8 と誤認識(逆もあり)
- UTF-8(BOMなし)→ Shift_JISと誤認識
- 保存時に意図しない文字コードで上書きしてしまう
対処法
1. ファイルを開くときに文字コードを指定する
・サクラエディタのメニューの「ファイル」→「開く」を選択

・ファイルを選択し 「文字コードセット」で UTF-8
を選んで、「開く」ボタンを押す

2. デフォルトの文字コードをUTF-8にする
・メニューの「設定」→「タイプ別設定一覧」を開く

・ 「基本」を選択して、「設定変更」ボタンを押下

・ 「ウィンドウ」タブの文字コードを”UTF-8″に変更して、「OK」ボタンを押す

3. 保存時に文字コードを確認する
保存前に必ず「ファイル」→「名前を付けて保存」→「文字コードセット」で、”UTF-8″を選びましょう。

4. BOM付きで保存したい場合の注意
UTF-8のBOM付き保存は、特定のシステム(Windows系)で文字化け防止に有効です。
- 「ファイル」→「名前を付けて保存」で、「文字コードセット」を”UTF-8″、「BOM」のチェックをオンで保存

補足:BOMって何?
**BOM(Byte Order Mark)**とは、ファイル先頭に付加されるマークで、UTF-8などのエンコーディング情報を示します。
BOM付きUTF-8は、Windowsの一部アプリケーション(Excelなど)で正しく表示されやすくなる反面、Linux環境では不要だったりします。
まとめ
サクラエディタの文字化け問題は、「文字コードの誤認識」が主な原因です。
UTF-8で扱う場合は、開くとき・保存するとき・設定時の文字コードの明示的な指定がポイントです。