Microsoft Teamsをビジネスで活用する上で、会議の「レコーディング(録画)」と「文字起こし(トランスクリプト)」は欠かせない機能です。
しかし、
- 録画データはどこに保存されるの?
- 会議の録画が見つからない
- 外部ユーザーが録画できないのはなぜ?
- 録画データはいつ削除されるの?
といった疑問やトラブルも少なくありません。
本記事では、企業のMicrosoft 365テナント環境を前提に、Teamsレコーディングと文字起こしの仕組みについて、管理者・運用担当者向けにわかりやすく解説します。
1. 「レコーディング」と「文字起こし」の違いとは?
Teamsの会議では、「レコーディング(録画)」と「文字起こし(トランスクリプト)」をそれぞれ利用できます。
レコーディング(録画)
会議の映像と音声を動画ファイル(MP4形式)として保存する機能です。
後から会議内容を見返したり、欠席者へ共有したりする際に利用されます。
文字起こし(トランスクリプト)
会議中の発言をリアルタイムでテキスト化する機能です。
発言者や発言時刻も記録されるため、議事録作成や内容確認に役立ちます。
ポイント
レコーディングと文字起こしは別機能です。
組織の設定によっては録画開始時に文字起こしも自動的に開始される場合がありますが、環境によっては手動で開始する必要があります。
2. レコーディングデータはどこに保存される?
「録画ボタンを押したのに動画が見つからない」という問い合わせは非常によく発生します。
Teamsの録画データは、会議の種類によって保存先が異なります。
| 会議の種類 | 具体例 | 保存先 |
|---|---|---|
| 一般会議(非チャネル会議) | Outlook予定表から作成した会議、チャットからの会議など | OneDrive for Business |
| チャネル会議 | Teamsの特定チャネル内で開催した会議 | SharePoint Online |
一般会議の場合
録画データは、会議の録画所有者のOneDrive for Business内に保存されます。
通常は会議開催者または録画を開始したユーザーが録画所有者となります。
保存場所の例
OneDrive
└─ Recordings
└─ 会議名.mp4
チャネル会議の場合
録画データは、対象チームに紐づくSharePointサイトへ保存されます。
保存場所の例
SharePointサイト
└─ Documents
└─ Recordings
└─ 会議名.mp4
3. 録画ファイルのアクセス権はどうなる?
録画ファイルは保存されるだけでなく、自動的にアクセス権も付与されます。
OneDrive保存(一般会議)
会議参加者や開催者などに対して自動的にアクセス権が付与されます。
ただし、実際の権限は以下の要素によって変わる場合があります。
- 会議参加者の種別
- 組織設定
- ゲスト参加の有無
- OneDrive共有設定
SharePoint保存(チャネル会議)
チームのメンバーは通常、録画ファイルへアクセスできます。
そのため、チャネル会議の録画は「チーム全体の共有資産」として扱われるケースが一般的です。
4. 外部ユーザーとの会議で録画できない理由
「社外のユーザーと会議したら録画ボタンが押せなかった」というケースがあります。主な原因は以下の通りです。
① 外部ユーザー側の権限制限
匿名ユーザー(サインインせず参加したユーザー)は録画を開始できません。
また、外部ユーザーやゲストユーザーについても、組織のポリシーや権限によって録画機能が制限される場合があります。
一般的には、会議を主催する組織のメンバーが録画を開始するケースがほとんどです。
② Teams管理者による制限
Teams管理センターの会議ポリシーによって、録画機能が無効化されている場合があります。
例えば以下のような設定です。
- クラウド録画の無効化
- 特定ユーザーへの録画権限制限
- ゲストアクセス制限
- コンプライアンスポリシーによる制御
録画ボタンが表示されない場合は、Teams管理者へ確認することをおすすめします。
5. レコーディングの保存期間は?
Teams録画は永続的に保存されるとは限りません。
組織の設定によっては、有効期限(Expiration)が設定される場合があります。
有効期限の例
- 60日
- 120日
- 無期限
有効期限の既定値はMicrosoftの仕様変更や組織設定によって異なるため、実際の運用は管理者設定を確認してください。有効期限が近づくと、録画所有者へ通知が送られます。
必要に応じて、
- 期限延長
- 自動削除の解除
を行うことも可能です。
6. 削除された録画データはどこへ行く?
録画ファイルが削除されても、通常はすぐに完全削除されるわけではありません。
一般会議の場合
録画ファイルは録画所有者のOneDriveゴミ箱へ移動します。
チャネル会議の場合
録画ファイルはSharePointサイトのゴミ箱へ移動します。
復元可能期間
OneDriveおよびSharePointでは、通常93日間はゴミ箱に保持されます。
この期間内であれば、管理者または所有者が復元できます。
93日を超えると完全削除され、原則として復元できなくなります。
まとめ
Teamsのレコーディング機能を運用する際は、以下のポイントを理解しておくことが重要です。
- 一般会議の録画はOneDriveへ保存される
- チャネル会議の録画はSharePointへ保存される
- 録画と文字起こしは別機能である
- 外部ユーザーは権限やポリシーによって録画が制限される場合がある
- 録画ファイルには有効期限が設定されることがある
- 削除された録画は通常93日間は復元可能
これらの仕組みを理解しておくことで、「録画が見つからない」「録画ができない」「録画が消えた」といったトラブルにもスムーズに対応できるようになります。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。もしこの記事の技術や考え方に少しでも興味を持っていただけたら、ネクストのエンジニアと気軽に話してみませんか。
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