WHOISを使うと、ドメインについて「登録者」「レジストラ」「DNSを担当するネームサーバー」などの情報を確認できます。

ただし、これらはそれぞれ別の情報です。また、.comなどのgTLDでは、プライバシー保護などの理由から登録者情報が非公開・マスクされている場合があります。


1. 基本コマンド

macOSやLinuxのTerminalでは、以下を実行します。

$ whois example.com

WHOISの結果にはさまざまな情報が含まれるため、必要な項目を絞り込んで確認すると便利です。

※補足: 現在、gTLDの登録データを確認する仕組みとしてはRDAPが基本となっています。ただし、WHOISコマンドも引き続き利用されるケースがあります。

2. WHOIS出力結果の読み方

WHOISの出力から、主に次の3つを確認できます。

① 登録者(Registrant)

ドメインの登録者に関する情報です。

Registrant Name: REDACTED FOR PRIVACY
Registrant Organization: Privacy service provided by Withheld for Privacy ehf
Registrant Country: IS

REDACTED FOR PRIVACY などと表示されている場合、登録者の氏名などが非公開・マスクされています。また、Privacy / Proxyサービスの名称が表示される場合もあります。

【読み方】
「Registrant」はドメインの登録者情報です。ただし、.comなどでは個人情報保護などの理由により、氏名・住所・メールアドレスなどが公開されていない場合があるため、WHOISを確認しても実際の所有者を特定できないケースがあります。

3. レジストラ(Registrar)と不正利用窓口

次に確認するのがレジストラです。

Registrar: NameCheap, Inc.
Registrar Abuse Contact Email: abuse@namecheap.com
Registrar Abuse Contact Phone: +1.6613102107

「Registrar」は、そのドメインの登録を取り扱っている事業者です。「Registrar Abuse Contact」は、フィッシングやマルウェアなどの不正利用・悪用を報告するための窓口です。

【読み方】
「Registrar」はドメイン登録を扱う事業者、「Registrar Abuse Contact」は不正利用などを報告するための窓口です。なお、Abuse Contactはドメイン移管手続きの窓口という意味ではありません。

4. DNS管理先(Name Server)

最後に確認するのがName Serverです。

Name Server: NS1.CLOUDFLARE.COM
Name Server: NS2.CLOUDFLARE.COM

これは、そのドメインで利用するネームサーバーを示しています。例えばCloudflareのネームサーバーが指定されていれば、Cloudflare側でDNSを管理している可能性が高いと判断できます。同様に、AWSのRoute 53やその他のDNSサービスが指定されている場合もあります。

【読み方】
「Name Server」は、そのドメインのDNSを担当するネームサーバーです。WHOISからDNS管理サービスを推測する手掛かりになります。ただし、WHOISでName Serverを確認しただけでは、AレコードやMXレコードなどのDNSレコードそのものは確認できません。

5. CLIで必要な情報だけを抽出する

WHOISの出力は長くなるため、macOSやLinuxでは grep を使って必要な項目だけを抽出できます。

$ whois example.com | grep -iE "Registrant|Registrar|Name Server"

これにより、「Registrant」「Registrar」「Name Server」に関する行をまとめて確認できます。

PowerShellの場合

PowerShellでは grep ではなく Select-String を使用できます。

PS> whois example.com | Select-String "Registrant|Registrar|Name Server"

6. WHOISだけでは登録者が分からない場合もある

.comなどのgTLDでは、プライバシー保護などによって登録者情報がマスクされていることがあります。その場合、

Registrant Name: REDACTED FOR PRIVACY

のように表示され、WHOISから実際の登録者名を確認することはできません。

登録者への連絡が必要な場合は、WHOIS/RDAPに表示されるRegistrarや登録データへの問い合わせ方法、公開されているWebフォームなどを確認します。

7. まとめ

WHOISを見るときは、次の3つを分けて考えると分かりやすくなります。

確認項目 何が分かる?
Registrant ドメインの登録者情報
Registrar ドメイン登録を扱う事業者・不正利用窓口
Name Server DNSを担当するネームサーバー

つまり、「登録者」≠「レジストラ」≠「DNS管理会社」 です。WHOISでは、この3つをそれぞれ確認できます。

一方で、.comなどでは登録者情報が非公開になっている場合があるため、WHOISだけでドメインの所有者を特定できるとは限らない点には注意が必要です。

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