1. 導入企業のプロフィール
今回ご紹介するのは、グローバルに展開する日本有数の製菓メーカーです。食品・飲料業界において長い歴史と高いブランド認知を誇り、国内外に1,000名を超える従業員を抱えています。
同社は単なる菓子メーカーにとどまらず、健康や栄養に関する啓発活動にも積極的に取り組んでおり、栄養情報を提供する自社運営サイトも展開しています。今回はそのサイトリニューアルに関する事例をご紹介します。
2. 課題と背景
同社は、豊富な食品データに基づく栄養可視化サービスを提供するWebサイトを運営していました。ユーザーはこのサイトを通じて、日々の食生活の見直しや栄養バランスのチェックができる仕組みになっています。
しかし、コロナ禍以降、健康志向の高まりと共にサービス価値は上昇した一方で、サイトのUIや機能面が時代に合わなくなっているという課題が顕在化していました。
- 複雑なUIで目的の栄養情報にたどり着きづらい
- モバイル未対応/レスポンシブ非最適化
- 検索・比較機能のUXが旧来のまま
このような状態が続いたことで、以下のようなリスクが浮かび上がってきました。
- 情報がユーザーに届かず、ブランド価値を十分に伝えられない
- スマホ利用者の離脱による接点機会の損失
- 栄養データ更新の属人化や作業負荷の増大
- 社会的意義が十分に発信されず、教育現場での信頼低下の恐れ
この課題を解決するため、ネクストへの相談が始まりました。
3. 導入の決め手
短納期でのリニューアルを前提にプロジェクトが動き出す中で、ネクストはその技術力と柔軟な開発体制を評価され、パートナーに選定されました。
週次でのミーティングとSlackでの密なやり取りを通じて、要件を的確に整理しながらUI/UXの再設計と開発を進行。信頼関係を築きながら、スムーズにプロジェクトを推進することができました。
4. 導入の概要
ネクストが提供したのは、既存サイトのリニューアルを目的としたWebシステム開発支援です。ユーザー体験を大きく左右する検索・比較機能の改善をはじめ、モバイル対応や画面構成の最適化を含めた設計・開発全般を担当しました。
プロジェクトは初期から本格導入を前提に進められ、クライアント側とは週次の定例ミーティングとSlackでのやり取りを通じて、仕様や動作確認を都度フィードバックしながら開発を行いました。
5. 効果と成果
リニューアル後、サイトの月間アクティブユーザー(MAU)は大幅に改善し、スマートフォンからのアクセス比率も向上。また、直帰率が低下し、回遊率が高まるという、ユーザーのエンゲージメント改善にもつながりました。
結果として、サイトは単なる情報提供の場から、健康意識の高いユーザーとの有効な接点としての役割を果たすようになりました。社内からも「ブランド価値向上につながった」との声が上がっています。
同様の課題を感じている方は、ネクストのシステム開発支援にご相談ください。
6. 今後の展開
今回のリニューアルによって得られた知見や成果をもとに、今後はサイトの新機能開発や他領域への横展開も視野に入れた改善が検討されています。
また、PoCやPoBといった段階的なプロジェクトが発生した際には、引き続きネクストへの依頼を前提としたパートナー関係が期待されています。
健康に関する社会的な関心が今後も高まっていく中で、Web上の体験設計を進化させるこの取り組みは、今後も継続してアップデートされていく予定です。