1. 導入企業のプロフィール
本事例の導入企業は、全国26都道府県に500拠点以上を展開する大手介護施設運営企業です。業種は医療・ヘルスケアに分類され、従業員数は6,000名を超えています。事例のご相談をいただいたのは経営企画部でした。
2. 課題と背景
この企業では、Amazon RedshiftでDWH(データウェアハウス)を構築し、各業務データを蓄積。BIツールとしてTableauを用いて可視化を進めてきました。
一部のダッシュボード開発は社内で内製していましたが、技術的な難易度や費用対効果の面で限界がありました。そのため、BI活用を加速するためには外部ベンダーの支援が不可欠と判断され、QuickSightへの移行と合わせてご相談をいただきました。
背景には、技術者の採用難や、社内エンジニアをより付加価値の高い業務にアサインしていたことがあります。BIの内製はリードタイムが発生しやすく、現場から求められるリアルタイム性に応えるのが困難でした。今回のは、各介護施設の営業稼働率や1コマ60分を基準とした枠管理などをリアルタイムで可視化できるダッシュボード構築をご依頼いただきました。
3. 導入の決め手
ネクストを選定いただいた理由は、アジャイルな導入伴走支援体制と、スポットでの柔軟な対応力でした。
複数社へ相見積もりを依頼する中で、BIやデータ分析に対する専門性の高さ、そして費用面のバランスを評価いただき、総合的に判断された結果としてご依頼につながりました。
4. 導入の概要
ネクストは、Amazon QuickSightによるBIダッシュボード構築支援を担当しました。対象部門は経営企画部で、経営層が日々の意思決定に活用できるダッシュボードを整備しました。
プロジェクトは本導入としてスタートし、随時のミーティングで課題整理や優先順位の明確化を行いながら、日々のやりとりはメール中心で進行しました。
必要なダッシュボードの要件を素早く整理し、順次実装するスタイルで、最小工数で最大効果を生み出す支援体制を提供しました。
5. 効果と成果
現在のところ、数値的な成果は定量的に取得していませんが、リードタイムが短くなり、迅速な意思決定を可能にしたことが大きな効果として挙げられています。
また、今回の支援を通じて、当初の依頼範囲を超えたダッシュボード構築のご相談が複数寄せられるようになりました。これは、QuickSight活用の手応えを現場が実感している証でもあります。
6. 今後の展開
今後は、QuickSightを活用したBIダッシュボードのさらなる拡張や、他部門への横展開も見据えています。
また、QuickSightにとどまらず、生成AIの活用やアプリケーション開発など、より広範なデジタル化支援もネクストに期待しているとのコメントもいただいています。
今回のプロジェクトによって生まれた余力を活かし、次なる改善フェーズへと移行する準備も整いつつあります。ネクストは今後も、技術と現場のギャップを埋めるパートナーとして伴走していきます。
BIやデータ分析の最適化をご検討中の方へ ネクストは、現場に寄り添いながら課題を整理し、最適な技術選定と導入を支援します。