1. 導入企業のプロフィール（概要）
本事例の導入企業は、フードサービスや教育・福祉を中心に国内に3,500を超える事業所を持つ大手グループ企業です。
従業員数は17,000名以上。グループ全体の情報基盤を担う情報システム子会社が中心となり、クラウド環境の整備と安定運用の体制構築に取り組みました。
2. 課題と背景
同社では、B2Cサービスを含む常時10以上の開発プロジェクトが並行して進行している中、インフラエンジニアの離任をきっかけにインフラ運用の属人性とリスクが顕在化しました。
AWSを中心とした多様な外部サービスが活用されている状況下で、インシデントが頻発。
情報漏洩などのサイバーリスクへの不安も高まっており、担当者の夜間対応が常態化していたことは見過ごせない問題でした。
また、開発ベンダーが複数存在しており、DockerやCI/CDなどの横断的な開発環境整備やセキュリティ確保など、幅広い観点からの改善が急務となっていました。
3. 導入の決め手
100社を超える候補ベンダーの中からネクストが選ばれた理由は、インフラとアプリケーション両面の知見に加え、柔軟かつ機動的な対応力と伴走スタイルでした。
大手にありがちな画一的なサポートではなく、日々変わる現場課題に対して、素早く意思決定しながら動けるパートナーが必要とされていました。
さらに、初回取引半額や2週間トライアルといった特別オファーも後押しとなり、ネクストへの問い合わせを経て、提案を実施。それから正式なご依頼につながりました。
4. 導入の概要
ネクストが提供したのは、AWS総合支援サービスです。
構築支援、運用支援、セキュリティ支援、BCP策定、技術コンサルティングに加えて、24時間365日の監視体制もセットで導入されました。
プロジェクトは2週間のトライアルと、3か月のPoCを経て本導入へ移行。
全社を対象としたインフラ環境の安定化と運用体制の整備が段階的に進められました。
支援スタイルは、日々の朝会と週次定例ミーティングを中心に、課題の優先順位付けや長期施策の議論を実施。
連絡手段はTeamsや電話を活用し、スピーディなやり取りを通じて、現場に根ざした支援体制が確立されています。
5. 効果と成果
支援開始後、運用体制の整理やクラウド構成の見直しが進み、全体的な安定性が着実に向上しています。
特に効果が見られたのは、インフラ領域におけるクリティカルな問題の抜本的解消とリスク対応力、可視化の仕組み化です。
属人的になりがちだった対応も標準化が進み、日常的なオペレーションを安心して任せられる状態に近づいています。
運用上の想定外の事象に対しても、事前に検知・対処できる仕組みが整備されつつあり、現場担当者の負担軽減と心理的な安心感にもつながっています。
また、開発ベンダーとの連携もスムーズになり、Docker環境の整備やインフラまわりのボトルネックが解消。
プロジェクト全体の進行にも良い影響を与えています。
さらに、ネクストと共同で250以上の長期的な方針と改善指標を策定。
中長期的な改善を見据えたモニタリング体制の基盤も整いました。
「安心して任せられる相手がいることで、インフラに対する不安が大きく減りました。本来集中すべき業務に時間を使えるようになったことも大きな変化です。」
6. 今後の展開
短期的なトラブル対応フェーズを脱し、現在は長期的なクラウド戦略の設計と実行フェーズに入っています。
今後は、基幹システムのエンハンスや生成AI支援も含めて、ネクストに継続的な支援を期待しています。
特に、DX推進や新規事業の創出に向けたアーキテクチャ設計や実装支援など、対応領域をさらに広げていく構想です。
「今後も企業理念の実現に向けて事業を拡大していくなかで、DXパートナーとしてネクストに任せていきたいと考えています。」
インフラの属人化やクラウド運用の不安を抱えている企業担当者の方へ
AWSの構築・運用・セキュリティまでを一貫して支援し、現場と経営の両方を見据えた伴走型パートナーをお探しなら、ネクストのAWS総合支援サービスをご検討ください。