1. 導入企業のプロフィール
本事例の企業は、広告・メディア業界に属するWebメディア運営会社です。従業員数はおよそ20名と少数精鋭の体制ながら、複数のオンラインメディアを展開し、日々の情報発信と運営に注力しています。
今回は、インフラ全般を見直し、AWS環境のコスト削減と運用体制の再構築を目的として、ネクスト株式会社の支援を導入されました。プロジェクトを推進したのは、社内のIT領域を担う取締役の方です。
2. 課題と背景
AWSを導入した当初は、外部の開発ベンダーがインフラ構築を主導していました。しかし、プロジェクトごとに異なるベンダーが関与しており、インフラの全体像を誰も把握できていない状態が続いていました。
結果として、稼働していないリソースが大量に放置される、負荷に対して過剰な構成がなされていたなど、明らかなコストの無駄が発生していました。運用ベンダーが不在であったことから、自社での調査や最適化も難しい状況でした。
このままでは、月額のAWSランニングコストが膨張し続け、事業への投資余力が削られてしまうというリスクがありました。
3. 導入の決め手
ネクストは、過去のプロジェクトにおいても柔軟かつスピーディな支援を提供しており、企業様から厚い信頼を得ていました。
今回、AWSコスト最適化に関する実績や提案内容が評価され、新たにインフラ領域でも伴走支援を依頼いただきました。他社も検討されていましたが、柔軟に対応できる小回りの良さと、開発と運用の両面を担える点が決め手となりました。
4. 導入の概要
ネクストは、企業様のAWS環境を精査し、構築・運用支援とコスト最適化の両輪で支援を実施しました。具体的な施策として、以下を実行しています。
- 稼働していないリソースの削除
- リザーブドインスタンスやSaving Plansの適用
- 過剰スペックの見直し
- 環境の標準化と運用フローの整備
やりとりはSlackや電話で随時行い、スムーズなコミュニケーションを維持しながら改善を進めました。
5. 効果と成果
改善前には、月額250万円規模のAWSランニングコストが発生していました。
最適化後は、月額50万円まで削減され、約80%のコスト削減を実現しました。これにより、インフラコストの見直しが大幅に進み、事業投資や成長戦略にリソースを振り向ける余力が生まれました。
また、緊急対応が可能な運用体制を整えたことで、不安や業務の属人化も解消され、取締役をはじめとした現場が本業に専念できるようになったことも大きな成果のひとつです。
クラウド運用コストに課題を感じている方は、ネクストの無料相談をご利用ください。
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6. 今後の展開
今後もインフラ領域での継続的な支援を予定しています。開発が発生した際にも、ネクストに相談をいただける関係性を築けました。
また、インフラ改善によって得られた安定した運用基盤を活かし、今後は新たなサービス展開や自社メディアのさらなる強化も視野に入れているとのことです。
ネクストは、今後も技術面とビジネス面の両輪で伴走し続けてまいります。