~Storage Gateway~

AWS SAA(Solutions Architect – Associate)で頻出の
「オンプレミス × BCP × ストレージ連携」
に関する王道問題です。

今回のテーマは、

オンプレミスをプライマリーにしたまま
別リージョン(AWS)にバックアップを持ちたい
接続方式は iSCSI

という、典型的なハイブリッド構成です。

早速、問題を見ていきましょう

【問題】

あなたはデータ担当者として、データセンターが停止した際のバックアップを別地域に配置するような事業継続性計画への対応も求められています。あなたはAWSクラウドにストレージを拡張することで問題を解決しようとしています。その際には iSCSIを介して、オンプレミスサーバーをプライマリーとしてストレージレイヤーに接続することが必要です。

この要件を達成するために、選択するべきAWSサービスはどれでしょうか?

選択肢

  1. Direct Connectを利用してS3にストレージデータを移行する。
  2. ストレージゲートウェイのストアドボリューム(保管型ボリューム)を構成する。
  3. ストレージゲートウェイのキャッシュボリュームを構成する。
  4. Amazon Glacierを構成する

これより先は正解と解説になりますので、まずは考えてみてください。


【正解】

ストレージゲートウェイのストアドボリューム(保管型ボリューム)を構成する。

構成図

オンプレミス
┌────────────────────┐
│ アプリケーション    │
│   │ iSCSI           │
│   ▼                 │
│ Storage Gateway     │
│(保管型ボリューム) │
│   │                 │
└───┼────────────────┘
    │ 非同期バックアップ
    ▼
AWS(別リージョン)
Amazon S3
└─ EBS スナップショット

なぜ「ストアドボリューム」が正解なのか?

この問題のキーワードは 3つ です。


①「オンプレミスがプライマリー」

👉 データの正本はオンプレミスにある

  • 低レイテンシーでフルデータにアクセスしたい
  • 既存アプリを変えたくない

ローカルに全データを保持する必要あり


②「iSCSI で接続」

👉 ブロックストレージが前提

  • ファイル(NFS / SMB)ではない
  • S3 API 直接利用でもない

Storage Gateway(Volume Gateway)系が候補


③「別地域にバックアップ(BCP)」

👉 オンプレミス障害時に AWS 側にデータが必要

  • 非同期で AWS にバックアップ
  • 高耐久なストレージが必要

S3 + スナップショットが最適


ストアドボリューム(保管型)の特徴

項目内容
プライマリオンプレミス
ローカル保存全データ
AWS 側EBS スナップショットとして S3 に保存
接続方式iSCSI
主用途BCP / DR / バックアップ

👉 今回の要件に完全一致

Storage Gateway の使い分け(超要点)

一発判断ルール

主(プライマリ)がオンプレ → 保管型(Stored Volume)
主(プライマリ)が AWS → キャッシュ型(Cached Volume)


保管型(Stored Volume)

いつ使う?

  • 既存のオンプレ環境が主
  • 低レイテンシーで全データにアクセスしたい
  • 災害時用に AWS にバックアップを置きたい

特徴

  • データ本体:オンプレ
  • AWS 側:バックアップ(EBSスナップショット → S3)
  • 接続:iSCSI

👉 BCP / DR 対策の王道


キャッシュ型(Cached Volume)

いつ使う?

  • ストレージ容量が足りない
  • AWS を主にしたい
  • 最近使うデータだけ速くしたい

特徴

  • データ本体:AWS(S3)
  • オンプレ:キャッシュのみ
  • 接続:iSCSI

👉 容量拡張・コスト削減向け


❌ なぜ他の選択肢は不正解?


❌ キャッシュ型ボリューム

  • プライマリは S3
  • ローカルはキャッシュのみ

👉
今回の要件は
「オンプレミスをプライマリー」
なので逆。


❌ Direct Connect + S3

  • Direct Connect は 回線
  • iSCSI ストレージではない
  • ストレージ機能を提供しない

👉 レイヤが違う


❌ Amazon Glacier

  • アーカイブ用途
  • 即時アクセス不可
  • iSCSI 接続不可

👉 BCP のバックアップ先としては使えない


🎯 試験での見抜き方(超重要)

問題文に次のキーワードが出たら即反応してください。

キーワード連想
オンプレミス主導Stored Volume
iSCSIStorage Gateway
BCP / DR非同期バックアップ
既存アプリハイブリッド

👉 Storage Gateway(保管型ボリューム)


📌 キャッシュ型 vs 保管型(超整理)

観点保管型キャッシュ型
プライマリオンプレAWS
ローカル保存全データキャッシュ
主用途BCP / DR容量拡張
今回の問題

📌 まとめ(試験用一文)

オンプレミスをプライマリーとし、iSCSI で接続しながら AWS にバックアップを持つ場合は、
AWS Storage Gateway のストアドボリュームを使用する。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。もしこの記事の技術や考え方に少しでも興味を持っていただけたら、ネクストのエンジニアと気軽に話してみませんか。

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