本記事は組織がMicrosoft 365のMicrosoft Teamsを利用している場合の内容となります。
1. Teamsチャットは組織(管理者)で確認できるか?
結論から言うと、「技術的には可能だが、簡単には見られない」という状態です。
管理者が「Teams管理センター」から、誰かのチャット画面をLINEのようにリアルタイムで覗き見るような機能はありません。しかし、以下のツールを使うことで、組織は必要に応じて内容を確認できます。
- Microsoft Purview(コンテンツ検索/eDiscovery) 法的調査や不正調査などの際に、特定のユーザーのチャット履歴を検索・抽出できます。
- 監査ログ 「誰がいつメッセージを送ったか」などの操作履歴を追跡できます。
- コンプライアンスポリシー 特定のキーワードが含まれるチャットを検知してブロックしたり、アラートを出したりする設定が可能です。
- ポイント 管理者が確認するには「特定の権限」と「明確な目的」が必要な操作となりますが、「会社のアカウントで行うやり取りは、すべて会社の記録に残る」と考えておくのが安全です。
2. 個人のチャットはどこに保管されているか?
TeamsのチャットメッセージはTeamsの中に保存されているわけではありません。
Teamsはあくまでこれらのデータを表示するための「窓口」であり、実体は以下に格納されています。
- 1:1 グループチャットのメッセージ 各ユーザーのExchange(隠し領域)
- チャネルのメッセージ チームのExchange(グループメールボックス)
- チャットで共有したファイル 送信者の OneDrive
- チャネルで共有したファイル チームの SharePoint
3.組織と個人でチャットは復元できるか?
一度削除したチャットの復元可否は、ロールによって異なります。
ユーザー(個人)の場合
- メッセージ 自分のメッセージを削除した場合、ゴミ箱機能がないため自分では復元できません。(削除直後に「元に戻す」が出ますが、それを逃すと消えます)
- ファイル OneDriveのゴミ箱から一定期間内であれば復元可能です。
組織(管理者)の場合
- 保持ポリシーが有効な場合 ユーザーが画面上で削除しても、裏側のExchangeサーバー等にデータが保持されているため、管理者が eDiscovery(電子情報開示) ツールを使って検索・抽出(閲覧)させることが可能です。
- 保持設定がない場合 ユーザーが削除し、サーバーからも消去されると復元は非常に困難になります。(設定や復元方法は組織環境によって違うため、詳しくはMicrosoftのサポートへ確認するのが確実です。)
まとめ
- プライベートではない 会社のライセンスである以上、すべてのログは会社の管理下にある。
- 保存先はバラバラ メッセージはExchange、ファイルはOneDrive/SharePointと、裏側で連携している。
- 削除には慎重に チャットは「ゴミ箱から戻す」が効かないため、重要なやり取りは削除しない(または非表示にする)運用がベスト。
コミュニケーションツールの使い方は適切なポリシーに基づいた運用を心がけましょう!
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。もしこの記事の技術や考え方に少しでも興味を持っていただけたら、ネクストのエンジニアと気軽に話してみませんか。
- 選考ではありません
- 履歴書不要
- 技術の話が中心
- 所要時間30分程度
- オンラインOK