技術ブログ

AWSセレクトティア取得に向けてやったこと大全

こんにちは、小川です。

このたびネクスト株式会社はAWSパートナーネットワーク(APN)におけるAWSセレクトティアサービスパートナーに認定されました。

これまで技術支援を積み重ねてきた取り組みが、第三者から評価された形となり、チーム一同大きな励みになっています。

AWSの資格取得に関する情報は多く見かけますが、AWSサービスパートナー(Select Tier)取得のプロセスについて触れた記事は、意外と多くありません。

本記事では、

  • なぜセレクトティアを目指したのか
  • どのように準備を進めたのか
  • 認定に至るまでに学んだこと
  • チームとしてどのように取り組んだのか

といった点を、記録も兼ねて振り返っていきます。

これからAWSセレクトティアを目指す方や、パートナープログラムへの取り組みを検討している方にとって、少しでも参考になればうれしいです。

なぜセレクトティアを目指したの

AWS自体は、2012年の創業あたりから部分的に使い始め、2013年ごろからシステム開発などで本格的に使うようになりました。

クラウド移行や運用、データ分析基盤の構築、最近では生成AI導入支援など、日々の仕事の中でAWSを触らない日はほとんどありません。

AWSを使ったプロジェクトは増えている一方で、

  • 知識が人や案件ごとに点在していたり
  • 全体像を体系的に学ぶ機会がなかったり
  • 新しく入ったメンバーのキャッチアップが属人的になっていたり

といった状態が、少しずつ気になってきました。

こうした組織としての土台を整えたいという思いのほうが大きかったです。

それなら一度ちゃんと取り組んでみよう、という流れでした。

結果的にセレクトティア認定は、何かを大きく変えるためのゴールというより、継続的に成長するためのスタートラインに近いものだったと感じています。

セレクトティア認定の要件と全体像

AWSのパートナープログラムには複数のティアがあり、Select Tierはその中でも基礎的な要件を満たしつつ、AWS と共同で価値を創出できるパートナーとして認定されるものです。

$2,500の年会費を払う一方で、年間$3,500分のAWSクレジットが付与されるなどメリットも多く享受できます。

セレクトティア取得のおもな要件には、

  • AWS認定資格を持つ技術者が一定数在籍していること
  • AWS導入支援や移行支援などの実績があること

などが含まれます。

これらの要件を満たすことで、AWSの基準に照らして、継続的に顧客支援を行える体制が整っているパートナーであると判断され、セレクトティアとして認定されます。

何をどのように準備したか

一番の難所はAWS認定資格の要件でした。

資格取得は自然に増えない

まずは社内に声をかけ、一緒に資格にチャレンジしてくれるメンバーの募集をしました。
AWSの認定資格は「転職に有利な資格ランキング」の常に上位にあり、知名度が高いためか、反応はよかったのですが、多忙な業務を抱える中で、資格取得にチャレンジするのは至難。どうしても優先度が低くなりやすいので要注意です。

資格取得支援制度を策定するも増えない

ちょっと力技ですが、資格取得支援制度を作り、社内の資格取得の促進を始めました。
でも、自社の場合は有資格者は増えませんでした。制度だけでは個人の興味が向く資格に集中してしまいます。
そもそもの話として「継続的な成長の環境づくり」を目的としたセレクトティア取得なので資格取得者が増えたのはとてもありがたいことでしたが、AWS認定資格者の増加にはつながりませんでした。ここもちょっと要注意です。

受験予定日を決めて、みずから取得

周囲のメンバーに声をかけ、その場のノリで私も受験することに決め、さらに期限を決めて受験することにしました。

社長の率先垂範は大事です。

7名で挑んだ試験の顛末はこちらをご覧ください。

結果的に、セレクトティアに必要な要件を大幅に超え、一番の難所だった要件をクリアしました。

今思えば、何より大事なことは「期限を先に決める」ことだったかもしれません。

期限があると人間はこんなに力が湧くんだと思いました。

余談ですが、斉藤和義さんがインタビューで曲作りのモチベーションを聞かれた時に「納期」と答えたそうです。

わかるw

AWS案件の登録

まだAWS案件がない場合は、ここも大きな難所です。私たちの場合は、すでに実案件でAWSを活用していたため、滞りなく要件をクリアすることができました。

APNパートナー認定資格

AWS認定資格の他に、Accreditationの受講が必要です。(ビジネス2名、テクニカル2名)
ビジネスは2時間程度、テクニカルは4~5時間程度でしたが、これはメンバーの協力のおかげでスムーズに取得できました。

ネクストとしては、これが最後の要件となっていたのですが、取得してから反映されるまでにかなりの時間がかかりました。

APN Centralの移行時期だったこともあったと思います。

困ったときのサポート

サポートに起票したらすぐに反映されました。

もし、パートナースコアカードに反映されないなどでお困りの際はサポートに起票することをおすすめします。

メンバーシップの確定

最後にAPNのパートナースコアカードからメンバーシップの確定をしました。

2~3日の検証期間を経て、年会費が確定し、電子請求書が送られてきます。

こうして無事にセレクトティアを取得できました。

セレクトティア取得を通じて得られたこと

対外的にはこれからだと思いますが、社内的にはとても良い影響がありました。

会社としての技術レベルが上がった

これは正直、願ったり叶ったりでした。

セレクトティアを目指す過程で、AWSに関する知識を体系的に学ぶ機会が増え、結果として全体像を理解したメンバーが社内に増えたと感じています。

また、業務の中だけでなく、業務外で学習した内容をアウトプットにつなげる動きも自然と増え、継続的に学び続けるための土台ができたのは大きな成果でした。

冒頭でも触れましたが、セレクトティア認定は「何かを大きく変えるためのゴール」というより、継続的に成長していくためのスタートラインに立てた、そんな感覚に近いです。

カルチャーを実践するきっかけになった

ネクストでは「個人の成長や自主性を尊重する」ことをバリューの一つに掲げています。

今回のセレクトティア取得は、まさにそのバリューを実践する取り組みでした。

学習や資格取得を会社として後押しし、それぞれが主体的に取り組んだ結果が、チーム全体の力につながったと感じています。

そういう意味でも、「これはやってよかった」と素直に思える取り組みでした。

これからどうするか

2026年中にアドバンストティア取得を目指します。

その過程で得られた学びや試行錯誤も、またどこかで共有できればと思っています。

最後に

今回の認定は、日々現場で技術に向き合い、学び続けてくれているメンバー一人ひとりの積み重ねによるものです。

あらためて、ありがとうございました!

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。もしこの記事の技術や考え方に少しでも興味を持っていただけたら、ネクストのエンジニアと気軽に話してみませんか。

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